人財育成

基本的な考え方

「SHIP理念」「プロ領域で生きるプロフェッショナルを育てる」

私たちは「生命を守る人の環境づくり」をミッションに
ヘルスケア業界で仕事をさせてもらっています。
この業界での仕事とは、「お客様の経営」と「患者様の生命」、
この二つがかかっている仕事と言えます。だからこそ、
そこで働く人たちは誠実であることがいつも問われます。
いい加減な仕事はできないのです。人の気持ちもわかること、
プロ中のプロであるお客様の高い要望にプロとして応えていくこと、
多くのステークホルダーを尊重し、
一緒に高いサービスを生み出していくことも求められます。

グリーンホスピタルサプライは創業時から「SHIP理念」を掲げて
仕事をしてきましたが、このSHIP理念の中身とはそういうこと
ですし、人材育成の考え方もこの理念が元になっています。

「自律的な人材を組織として育む」
「共育」

これらも私たちが大切にしている言葉です。
目の前のことに一生懸命になれるということが何より大事。
しかし、心の中に「これを成し遂げたい」という強烈な思いがなければ、ついつい現実に流されてしまいます。
グリーンホスピタルサプライは決してお互いに寄りかかるの
ではなく、意思を持って仕事する人同士、お互いの持ち味を
尊重しつつ切磋琢磨し合うチームでありたい。
そうあることが、会社の成長に結果として繋がっていくのだと思います。そして、根っ子の考え方は「人には無限の可能性がある」ということ。また、お互いにリスペクトし、共に育み合うということ。こういうことも育成思想の根底に流れています。

働く人が、人として成長してくれないと、成長を志してくれないと、会社としての志が果たせないと思っています。人間力をつけたい、
いろんな人から応援される人でありたい…と強く思い、些細なことにも手を抜かず、明るくやり続けることができる人と一緒に働きたいですし、
その人の、「人としての成長」をしっかり支援していきたいと思います。

人の成長とは?

人の成長は一直線ではなく、階段を登るようなものだと思います。
それもちょっとバックステップをしているようにも思える螺旋階段
かもしれません。
人はどんなタイミングで成長するのか。思い起こしてみると、
こんなプロセスではないでしょうか。「壁にぶつかる」→「知恵を
絞る、悩む、考える」→「乗り越える」(だいたい人は乗り越えま
す。)→「結果として成長する」。だとすると、同じ時間の中で
壁にぶつかる回数が多いほど、人は成長するということです。
(壁はしんどいですけどね…。)

グリーンホスピタルサプライは、「同じ時間の中で壁にぶつかる
回数が多い」と思います。それは創業以来成長を続けているから。

「10年で一人前」の誤解

当社には「10年で一人前」という言葉もあります。
しかし、これは10年間下積みをするということではありません。毎回新たなテーマに取り組んでいただき、気が付くと成長していたな、振り返ると一人前になるまで10年かかったなという感じだと思います。

ただし、どの年次の先輩に聞いても、
「一人前なんてまだまだ…」と答えるのが
グリーンホスピタルサプライという会社です。

成長の中身とは?

さて、成長とは何でしょうか。知識、スキルが身に付くというのもありますが、「仕事に対するスタンスが定まる」ということが大きいのではないでしょうか。相手の期待がわかるようになる、お客様の気持ちがわかるようになる、ちょっとしたことで動じなくなる、自分にとって仕事とは何かが言えるようになる、とか。
この土台ができることに大きな価値があると思いますし、これは、恐らくどこに行っても通用する力=ポータブルスキル。きっと「人間力」というものは、この先にあるものなのだと思います。
グリーンホスピタルサプライはこのことをすごく大切にしていますし、そういう意味で当社には人の市場価値を高める環境があると思います。

育成ステージの考え方

当社での人の成長のステップは、大体3つくらいのステージに分けて考えています。

1. 土台構築ステージ

内定者の時期から、入社して5~6年目くらいでしょうか。ここは今後の成長の基礎となる土台を作ります。
スキルよりも考え方、捉え方。あえてスキルという言葉を使うなら、「マインドスキル」と言えるかもしれません。
芸道・芸術の世界でよく使われる言葉に、「守・破・離」というのがありますが、まさにここは「守」の段階。
生きていく上で大切な、しっかりした型を身に付けます。(次の段階でも触れますが、型のある人がそれを破ると「型破り」となり、
型のない人が勝手にやるのを「型なし」と言うのだそうです。面白いですね。)

2. 自律成長・挑戦ステージ

当社の成長は早いです。入社3年目くらいまでは若手ですが、4‐5年目くらいで中堅、それ以降は中核というイメージになってきます。
役職も付いてくる時期になり、自分のことだけではなく、周囲に対する“影響力=リーダーシップ”も問われるようになります。
育成ステージで身に付けたしっかりした型を元に、自分に合うものを模索し、アレンジして自分らしい型をつくっていく時期です。
「守・破・離」「破」の時期。
よく「脂の乗り切った」という言い方をしますが、まさにこの時期は社会人として加速度的に成長していきます。

3. 経営実践ステージ

40歳前後から、「部長」という肩書が付く人も現れます。まさに、経営の一角を担っていく存在です。
事業観を持ち、人・組織を作り、活かしていくことが求められます。この時期には、「この人についていきたい」と思われるような“人間力”も付いてきます。「守・破・離」で言うと「離」。様々ことから自在になり、より自分らしく成果を出していく時期です。

そして、すべてのステージの根底に流れるのはS・H・I・P。
この、人としての原理原則を表現した理念をベースに、「プロ領域で生きる、本物のプロフェッショナル」になっていただきたいです。

具体的な取り組み

基本的には、現場でのOJT、研修のOffーJTを繰り返し、ベースになる土台をしっかり作っていきます。

グリーンホスピタルサプライは比較的研修が多い会社だと思います。
それは、自分を見つめ直し、仲間との交流の中でチャージできる貴重な時間だと思っているから。
また、創業以来、大阪の最高峰(と言っても1,125㍍ですが…)の金剛山に登ってから研修をする「金剛山研修」も伝統になっています。

また、各年次・階層に必要な知識・スキルも身に付けていただけるよう、
管理職層に対するマネジメント研修も含む、各種スキルアップ研修も用意しています。

体系は以下の通り。育成ステージに応じたカリキュラムを用意していますが、
若手5年目までは社会人基礎力を付ける大切な時期だと思いますので、研修は必ず年一回以上。特に力を入れています。

図は左右にスクロールできます

研修風景(新入社員金剛山研修)

★大阪府最高峰の金剛山(1,125m)登山の様子。東京・大阪の同期メンバーが久しぶりに一堂に会して登山、研修を行います。

★山頂にある葛木神社。
ここの鳥居はグリーンホスピタルサプライが寄進しています。

★新人だけのように見えますが、先輩社員も一緒に登っています。

★自分たちの期待されていることは何か?
どうしていけばいいか…など、年次ごとのタイムリーなテーマで議論をします。

★会社としても研修の場は何よりも大切にしていて、役員層も必ず参加します。左奥は創業者である古川会長。

★社長の城守さんの講話。それ以外にも先輩社員がコーチ役として同席し、同期の横の関係だけではなく、先輩、経営陣との縦の関係も築きます。